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  建材中アスベストの分析には、定性分析と定量分析があります。
  定性分析は建材中にアスベストが含まれているかどうかを調査するもので、
  定量分析はアスベスト含有建材についてアスベストが何wt%含まれているか調査するものです。
  なお、現在の法律ではアスベストを0.1wt%以上含むものを「アスベスト含有」と定義しています。
  以下に、分析・測定作業の一連の流れを記します。
 
 1 試料の採取(サンプリング)
サンプリングにはいくつか注意点があります。
 ◆マスクなど、保護具の着用
 ◆霧吹きなどを用いた湿潤化の実施
 ◆採取後試料の封入(チャック付きのビニール袋などに入れ、密封)
 ◆採取後の飛散防止処置の実施
 ◆採取場所などの記録の実施   →弊社記録用紙(Excelファイル)
 
なお、試料採取量は以下のように定められています。
吹付け材・保温材等:1フロア3個所(10cm3/個所)以上
成形板:1フロア3個所(100cm2/個所)以上

ご自身でサンプリングを行うことは可能ですが、アスベストの飛散・ばく露には十分注意して行ってください。また郵送の際は、飛散しないよう試料の密封をお願いいたします。

郵送先
 〒981-3203
 宮城県仙台市泉区高森2-1-40 21世紀プラザ研究センター104号
 株式会社ASN 宛
(※備考欄に分析試料在中とご記入ください)
サンプリング風景

採取後試料
  
 2 前処理(分析用試料の調整)
アスベストの分析には、X線を用いたX線回折分析と位相差顕微鏡を用いた分散染色法があります。分析はJISに従って、この2種類の分析を行いますが、両者とも試料を粉末にする必要があります。試料は決まった粒径まで粉砕処理をします。また、試料によっては乾燥や有機物の除去を目的とした加熱処理を行う場合があります。
 
 3 定性分析
 3-1 X線回折分析
2前処理で作成した粉末を分析します。X線回折分析で得られる回折スペクトルは、鉱物によってそれぞれ異なります。この鉱物ごとのピークの違いを利用し、試料中にアスベスト鉱物が含まれているのかどうかを判断します。

→アスベストのX線回折スペクトル図
X線回折装置

 
 3-2 位相差顕微鏡による分散染色法
2前処理で作成した粉末と浸液と呼ばれる特定の屈折率を持つ液体から、観察用のプレパラートを作ります。鉱物の屈折率はそれぞれ固有の値を取るので、その屈折率に近い浸液に浸して光学的な発色(分散色)を観察します。
しかし、分散色だけで鉱物を同定することは実際は非常に困難であり、誤った判断をする可能性があります。弊社では、分散対物レンズだけではなく、位相差レンズや偏光板なども併せて用います。できるだけ多くの情報を得ることで、確実な鉱物同定を行っています。

→分散染色法によるアスベストの顕微鏡写真
位相差・分散顕微鏡
  
 4 定量分析
3定性分析で「アスベスト含有」とされた試料に対して実施いたします。分析試料は、2前処理で作成した試料をギ酸処理したものを用います。弊社では精査された検量線を用いて、高精度の定量分析を実施しています。
  
 5 報告書の作成
  共存鉱物なども明記した、詳細な報告書を作成いたします。
 

 まずは、お気軽にお問い合わせください。
 〒981-3203 宮城県仙台市泉区高森2丁目1番地の40 21世紀プラザ研究センター104号
 TEL: 022-342-5682(平日8:30-17:00) FAX: 022-342-6086 E-mail: contact@asn-e.co.jp

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